用語集
全576件の神経科学用語を収録しています。
- 上小脳脚 (じょうしょうのうきゃく)
- 小脳と脳幹を結ぶ3つの脚の1つ。三叉神経中脳路核からの固有感覚情報を小脳へ伝える経路。 [神経解剖学] 脳, 末梢神経, 感覚, 運動
- 情動 (じょうどう)
- 刺激に対する生理的な応答。交感神経の亢進(手に汗を握る)、涙が出る、恐怖によるフリーズ(身震い)など、生存に関わる具体的な身体の「動き」を伴う。パペッツの情動回路を通じて記憶、意識、運動制御と密接にリンクしている。 [神経系] 運動, 自律神経, 情動・心理
- 自律神経失調症 (じりつしんけいしっちょうしょう) Autonomic dysfunction
- 1961年に東邦大学の阿部教授によって提唱された病態の総称。特定の器質的疾患がないにもかかわらず、自律神経系の機能失調により多様な症状(不眠、動悸、めまい、倦怠感など)が現れる状態。 [神経系] 運動, 自律神経, 聴覚・前庭, 臨床検査
- 侵害受容器 (しんがいじゅようき)
- 痛みや組織損傷を検出する感覚受容器。Aδ線維やC線維を介して脊髄に信号を伝達する。 [感覚系] 脊髄, 末梢神経, 痛み, 感覚
- 侵害受容器 (しんがいじゅようき) Nociceptor
- 組織損傷や潜在的な損傷を検出する感覚受容器。痛覚の起点となる。Aδ線維とC線維に存在し、機械的、熱的、化学的刺激に反応する。 [神経生理学] 末梢神経, 痛み, 感覚
- 侵害受容性疼痛 (しんがいじゅようせいとうつう)
- 組織の損傷や炎症によって侵害受容器が活性化されることで生じる痛み。急性痛の主体であり、生体の防衛反応として機能する。 [病態生理学] 痛み, 感覚
- 侵害情報 (しんがいじょうほう) Nociceptive information
- 組織損傷を引き起こす可能性のある刺激(機械的・熱的・化学的)に関する感覚情報。侵害受容器(ノシセプター)で受容され、Aδ線維(速い鋭い痛み)とC線維(遅い鈍い痛み)によって脊髄後角へ伝達される。扁桃体には嗅覚・味覚・視覚とともに侵害情報がダイレクトに入力され、生存に関わる危険評価に用いられる。 [神経生理学] 脳, 脊髄, 末梢神経, 痛み, 感覚, 眼・視覚, 情動・心理
- 神経幹 (しんけいかん) Trunk
- 腕神経叢の第一段階の構造で、上幹・中幹・下幹の三つに分かれる。C5とC6が合流して上幹(じょうかん)、C7が独立して中幹(ちゅうかん)、C8とT1が合流して下幹(げかん)を形成する。各神経幹はその後、体の前面(屈筋群)へ向かう前部と、背面(伸筋群)へ向かう後部に分岐する。 [解剖学] 筋肉, 末梢神経
- 神経原性炎症 (しんけいげんせいえんしょう)
- 末梢神経(主にC線維・Aδ線維)の末端から放出されるsubstance Pなどの神経ペプチドによって引き起こされる局所炎症反応。血管拡張・血管透過性亢進・炎症メディエーターの遊離を特徴とし、組織の腫脹・発赤・熱感を伴う。機械的侵害刺激の過剰入力時に特に顕著に現れる。 [病態生理学] 末梢神経, 血管・循環
- 神経束 (しんけいそく) Cord
- 腕神経叢の第三段階の構造で、外側神経束・内側神経束・後神経束の三つに分かれる。前部と後部に分かれた繊維が再び集まり、外側神経束(がいそくしんけいそく)、内側神経束(ないそくしんけいそく)、後神経束(こうしんけいそく)の三つの束を形成する。これらの神経束から、正中神経、尺骨神経、橈骨神経などの末梢神経が分岐する。 [解剖学] 脊髄, 末梢神経
- 深部固有感覚 (しんぶこゆうかんかく)
- 筋肉(筋紡錘)や腱(腱器官)からの情報、あるいは足裏の振動覚によって、目をつぶっていても自分の姿勢を把握できる感覚。1A・1B線維やAβ線維が担っている。 [生理学] 筋肉, 感覚, 運動
- 髄鞘 (ずいしょう) Myelin sheath
- 神経線維(軸索)を取り巻く絶縁性の脂質膜。電気信号の伝導速度を高め、外部からの圧迫や損傷から神経を保護する。髄鞘が薄いC線維やAδ線維は圧迫に弱く、感作が起こりやすい。 [解剖学] 末梢神経, 痛み
- 錐体外路 (すいたいがいろ)
- 錐体路以外の運動制御経路の総称。姿勢維持、筋緊張の調節、不随意運動の制御に関与する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 【図解】第10回講義ノート 図1:運動制御の二重構造 [運動系] 筋肉, 脊髄, 運動
- 錐体路 (すいたいろ)
- 皮質脊髄路の別名。延髄の錐体を通過することからこの名がある。随意運動の主要な経路。 【図解】第8回講義ノート 図2:皮質脊髄路(錐体路)の経路 【図解】第10回講義ノート 図1:運動制御の二重構造 【図解】第12回講義ノート 図1:運動制御の階層構造 【図解】第22回講義ノート 図1:縦橋線維と橋核の構造 [運動系] 脳, 脊髄, 運動
- 髄板内核 (ずいばんないかく) Intralaminar nuclei of thalamus
- 視床の内側に位置する核群の総称。内側系(情動系)の中継点として、脊髄からの痛み情報を扁桃体・帯状回・前頭前野などの辺縁系に伝える。意識・覚醒・注意の調節にも関与する。慢性痛の形成において、この経路を通じた扁桃体への繰り返し入力が「痛みの記憶」を固定化させる。 [解剖学] 脳, 脊髄, 痛み, 情動・心理
- 随伴不活 (ずいはんふかつ)
- 一つの神経が興奮すると隣接エリアも連動して活性化する現象。眼球運動→中脳→VTA→側坐核の連鎖発火(眼球運動リハビリの鎮痛メカニズム)に関与する。 [神経生理学] 脳, 痛み, 運動, 眼・視覚, 治療・リハビリ
- 水平半規管 (すいへいはんきかん) Horizontal Semicircular Canal
- 内耳の前庭器官の一部で、頭部の水平方向の回旋を検出する感覚器。左右一対の半規管が相反するように機能し、リンパ液の流れによって有毛細胞が刺激される。前庭動眼反射(VOR)の入力源として重要な役割を果たす。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [感覚系] 関節, 末梢神経, 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
- 髄膜 (ずいまく) Meninges
- 脳と脊髄を包む3層の膜(硬膜・くも膜・軟膜)の総称。侵害受容器が密集しており、脳疾患(くも膜下出血・髄膜炎など)では激しい頭痛を伴う。脳実質には侵害受容器が存在しないため、開頭手術中に会話が可能だが、髄膜への刺激は強烈な痛みを生じさせる。 [解剖学] 脊髄, 痛み, 感覚
- スムースパースート (すむーすぱーすーと) Smooth Pursuit
- 動く物体をゆっくりと追いかける眼球運動。大脳皮質のブロードマンエリア8番から橋核を経由し、対側の小脳、前庭神経核へと至る経路で制御される。小脳が速度を微調整し続けるため、小脳の機能状態がダイレクトに反映される。 【図解】第27回講義ノート 図1:視運動性眼振(OKN)の神経経路と二相性メカニズム [眼球運動] 脳, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
- スロー・リハビリテーション (すろー・りはびりてーしょん) Slow Rehabilitation
- すべての検査および運動指導を「ゆっくり、直線的に」行うリハビリテーション手法。感覚の切り替えを脳に学習させ、破損した回路の再構築を促す。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [臨床神経学] 感覚, 運動, 聴覚・前庭, 臨床検査, 治療・リハビリ
- スローフェイズ (すろーふぇいず)
- 眼振において、眼球がゆっくりと一方向に流れる相。小脳の機能低下により、反対側の力に負けて眼球が流される現象。 [生理学] 脳, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
- 静止膜電位 (せいしまくでんい)
- 神経細胞が興奮していない安静時の膜電位(通常-70mV前後)。活性酸素やエネルギー不足によって不安定化すると閾値に接近し、わずかな刺激でも発火しやすくなる。 [神経系] 情動・心理
- 正中神経 (せいちゅうしんけい) Median Nerve
- 外側神経束と内側神経束の両方から繊維を受け取る末梢神経で、C5からT1までのすべての神経根要素を含む。腕神経叢から分岐する主要な末梢神経の一つで、正中神経エリアの広範な障害が何を意味するのか、中枢(脳)への影響を含めた深い考察が可能となる。 [解剖学] 末梢神経
- 正中神経 (せいちゅうしんけい)
- 上肢の主要な神経の一つ。手根管を通る枝と通らない掌枝があり、感覚検査で絞扼部位の特定に使用される。 [感覚系] 末梢神経, 感覚, 臨床検査
- 青斑核 (せいはんかく)
- 橋(きょう)に位置するノルアドレナリン作動性ニューロンの主要な集団。DLPTルートの中心核として、PAGからの指令を受けて脊髄後角へノルアドレナリンを放出し、α₂受容体を介してsubstance Pの放出を抑制することで機械的侵害刺激を遮断する。覚醒・注意・ストレス応答にも深く関与する。 [神経系] 脳, 脊髄, 内分泌, 情動・心理
- 赤核脊髄路 (せきかくせきずいろ)
- 中脳の赤核から脊髄に至る経路。四肢の屈筋運動の制御に関与する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 [運動系] 筋肉, 脳, 脊髄, 運動
- 脊髄後角 (せきずいこうかく) Dorsal Horn
- 脊髄の背側に位置し、痛覚や温度覚などの感覚情報が最初に中継される部位。下降性疼痛抑制系により、痛みの伝達がブロックされる。 [神経系] 脊髄, 痛み, 感覚
- 脊髄後角 (せきずいこうかく)
- 脊髄の背側部分で、感覚情報が中継される領域。ゲートコントロール機構が働く場所。 [感覚系] 脊髄, 痛み, 感覚
- 脊髄視床路 (せきずいししょうろ) Spinothalamic Tract
- 痛覚と温度覚を脊髄から視床へ伝達する上行性神経路。脊髄後角で交叉し、対側を上行する。 [神経伝導路] 脳, 脊髄, 末梢神経, 痛み, 臨床検査
- 脊髄小脳路 (せきずいしょうのうろ)
- 脊髄から小脳へ筋・腱・関節からの固有感覚情報を伝える神経路。無意識的な姿勢制御や運動協調に関与し、1A・1B線維からの入力を小脳へ届ける。 [解剖学] 筋肉, 関節, 脳, 脊髄, 感覚, 運動
- 脊髄路核 (せきずいろかく) Spinal Nucleus
- 三叉神経の核の一つで、延髄から上部頸髄にかけて長く伸びる。顔面の温痛覚を処理する。脊髄後角と同様の層構造を持ち、侵害受容情報を中継する。 【図解】第1回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路核のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第28回講義ノート 図1:三叉神経の硬膜枝と脳脊髄液(CSF)の力学 【図解】第29回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路のコラム構造とオニオンスキン配置 [脳幹] 脳, 脊髄, 末梢神経, 痛み
- 舌咽神経 (ぜついんしんけい)
- 第9脳神経(CN IX)。舌の後方3分の1の味覚、咽頭の感覚、耳下腺への副交感神経線維を含む。 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 末梢神経, 感覚, 運動, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
- 舌下神経 (ぜっかしんけい) Hypoglossal Nerve (CN XII)
- 第十二脳神経。延髄から出て、舌の運動を司る。舌下神経麻痺では舌が麻痺側に偏位し、呂律が回らなくなる。動眼神経・滑車神経・外転神経と発生学的な相同性を持つため、眼球運動と舌の動きを連動させるリハビリテーションが有効である。 [脳神経] 脳, 末梢神経, 運動, 眼・視覚, 嚥下・発声, 治療・リハビリ
- 節後線維 (せつごせんい) Postganglionic fiber
- 自律神経節(交感神経節・副交感神経節)から効果器(臓器・血管・汗腺など)に向かう神経線維。交感神経の節後線維はノルアドレナリンを放出する無髄のC線維と相同性を持つ。交感神経が過活動になると、相同性を介してC線維も共鳴発火し、慢性痛を引き起こす。 [解剖学] 筋肉, 内臓, 末梢神経, 痛み, 自律神経, 血管・循環, 内分泌
- セロトニントランスポーター (せろとにんとらんすぽーたー) Serotonin Transporter (SERT)
- 放出されたセロトニンを神経終末へ回収・再利用するための膜タンパク質。前帯状回に最も密集しており、機能低下するとセロトニンが枯渇してうつ病や慢性痛の合併を招く。 [生化学] 脳, 痛み, 内分泌
- 線維筋痛症 (せんいきんつうしょう) Fibromyalgia
- 全身の広範囲な慢性疼痛・疲労感・睡眠障害を特徴とする中枢性感作症候群。画像検査で異常が認められないことが多く、下降性疼痛抑制系の機能不全が主要な病態と考えられている。 [病態生理学] 筋肉, 痛み, 臨床検査
- 前角 (ぜんかく)
- 「前角」の詳細な定義は準備中です。 【図解】第17回講義ノート 図2:前角細胞への二重抑制メカニズム 【図解】第19回講義ノート 図1:脊髄における情報統合と前処理 【図解】第21回講義ノート 図1:下降性調整経路の全体像 脊髄
- 前篩骨神経 (ぜんしこつしんけい) Anterior Ethmoidal Nerve
- 眼神経(三叉神経第一枝)から分岐する神経。鼻腔粘膜の感覚を支配し、篩板を通過して前頭洞や鼻腔前部の感覚情報を伝達する。むち打ち事故などで篩板付近が損傷されると、角膜の感覚入力が鈍化し慢性ドライアイの原因となる。 【図解】第27回講義ノート 図2:三叉神経(CN V)の眼神経枝と涙分泌反射のメカニズム [末梢神経] 末梢神経, 感覚, 運動, 眼・視覚, 臨床検査
- センシビリティ (センシビリティ)
- 筋紡錘がわずかな伸びに対して、どれだけ早く発火できるかの感度。ゲイン(たるみ)と逆相関の関係にあり、網様体からの調整によって最適化される。 【図解】第20回講義ノート 図2:ゲインとセンシビリティの関係 [神経生理学] 筋肉, 脳
- 前帯状回 (ぜんたいじょうかい) Anterior cingulate cortex (ACC)
- 大脳皮質の内側面に位置する帯状回の前部。痛みの感情的・認知的評価(「どれほど辛いか」「どれほど不快か」)を担う。急性痛の情報処理において視床→S1→ACC の経路で活性化し、注意・動機づけ・情動調節にも関与する。慢性痛では過活動状態となり、痛みの「破局化」や「恐怖回避」行動の形成に寄与する。 [神経解剖学] 脳, 痛み, 情動・心理
- 前庭頸反射 (ぜんていけいはんしゃ) Vestibulocollic Reflex (VCR)
- 前庭系からの入力により、頸部の筋肉に直接的な反射を引き起こす機構。顔が左に回旋すると、左の水平半規管が発火し、右の頸部筋を興奮させ、左の頸部筋を抑制することで、顔を正面へと引き戻す防御反応を担う。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [運動系] 筋肉, 関節, 運動, 聴覚・前庭, 臨床検査
- 前庭受容器 (ぜんていじゅようき)
- 内耳に存在する平衡感覚を司る受容器。頭部の加速度や重力方向を感知し、有毛細胞のチップリンクを介して物理的刺激を電気信号に変換する。前庭神経系の末梢部分を構成し、姿勢制御や眼球運動の調整に不可欠な役割を果たす。【関連記事】第31回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学では、チップリンクの力学的メカニズムとイオンチャネルによる電位変換の詳細を解説している。 【図解】第32回講義ノート 図1:前庭有毛細胞のチップリンク構造と働き [解剖学] 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
- 前庭神経核 (ぜんていしんけいかく) Vestibular Nucleus
- 脳幹に位置し、前庭神経からの感覚情報を受け取り、眼球運動や姿勢制御に関する信号を出力する神経核。外転神経核(CN VI)への興奮性投射と抑制性投射の両方を制御し、前庭動眼反射(VOR)の中枢として機能する。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [神経科学] 脳, 末梢神経, 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
- 前庭神経系 (ぜんていしんけいけい)
- 内耳の前庭器官から脳へ平衡感覚の情報を伝える神経系。小脳とともに視線の固定とバランスの維持に重要な役割を果たす。 [解剖学] 脳, 感覚, 運動, 聴覚・前庭
- 前庭脊髄路 (ぜんていせきずいろ)
- 前庭神経核から脊髄に至る経路。平衡感覚に基づく姿勢制御や眼球運動の調節に関与する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 【図解】第18回講義ノート 図1:視蓋脊髄路と前庭脊髄路による頭部安定化 [運動系] 脊髄, 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
- 前庭動眼反射 (ぜんていどうがんはんしゃ) Vestibulo-Ocular Reflex (VOR)
- 頭部が回旋する際に、視線を安定させるために眼球を頭部の動きと逆方向に動かす反射。網膜像の安定化を目的とし、視覚情報の維持に不可欠な機能である。この反射が破綻すると眼振が発生し、めまいの原因となる。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [感覚系] 関節, 末梢神経, 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
- 前頭眼野 (ぜんとうがんや)
- 前頭葉(ブロードマンエリア8)に位置し、随意的な眼球運動(衝動性眼球運動・サッケード)の司令塔となる大脳皮質領域。慢性疼痛や前頭葉機能低下の患者では、この領域の活動が著しく低下し、視線が固定されるか不自然に泳ぐ現象として臨床的に観察できる。眼球運動リハビリテーションによる前頭葉覚醒の主要なターゲット。 [神経系] 脳, 痛み, 運動, 眼・視覚, 治療・リハビリ
- 前頭眼野 (ぜんとうがんや)
- ブロードマンエリア8番に位置する脳領域。視線制御に関与し、パペッツの情動回路からの投射を受ける。「心の状態が目に出る」のは、情動の動きが視線制御にまで波及するためである。 [神経系] 眼・視覚, 情動・心理
- 前頭前野 (ぜんとうぜんや)
- 「前頭前野」の詳細な定義は準備中です。 脳
- 前半規管 (ぜんはんきかん) Anterior Canal
- 前庭受容器の一つで、頭部が斜め前方へ回転(ピッチ回転)した際に駆動して眼位を「外上方」へと誘導する半規管。サテライト前庭神経核(Yグループ)を介して、反対側の下斜筋と同側の上直筋を収縮させる。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [感覚系] 筋肉, 感覚, 眼・視覚, 聴覚・前庭