用語集

全24件の神経科学用語を収録しています。

直接路
大脳基底核における神経経路の一つで、黒質からのドパミン投射により活性化され、運動を促進する(アクセル役)。 [運動系] 脳, 運動
間接路
大脳基底核における神経経路の一つで、黒質からのドパミン投射により抑制され、運動を抑制する(ブレーキ役)。 [運動系] 脳, 運動
黒質
中脳に位置し、ドパミンを産生する神経細胞が集中している領域。パーキンソン病では黒質のドパミン神経が変性する。 [運動系] 脳, 運動
基底核
大脳皮質からの入力を受け、視床への出力を調整することで、適切な運動を可能にする神経核群。直接路と間接路の二つの経路を持つ。 [運動系] 脳, 運動
外直筋 (がいちょくきん) Lateral Rectus Muscle
眼球を外側に動かす外眼筋の一つ。外転神経(CN VI)によって支配され、前庭動眼反射(VOR)における眼球運動の制御に関与する。相反神経支配により、一方の外直筋が収縮する際に、反対側の外直筋が弛緩する。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [運動系] 筋肉, 末梢神経, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
下斜筋 (かしゃきん) Inferior Oblique Muscle
外眼筋の一つで、眼球を外上方へ回転させる作用を持つ。前半規管からの信号により、反対側のサテライト前庭神経核を介して収縮する。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [運動系] 筋肉, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
下直筋 (かちょくきん) Inferior Rectus Muscle
外眼筋の一つで、眼球を下方へ回転させる作用を持つ。後半規管からの信号により、同側の前庭神経核を介して収縮する。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [運動系] 筋肉, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
疑核 (ぎかく) Nucleus Ambiguus
脳幹下部に位置し、孤束核からの情報を得て、咽頭筋や喉頭筋(嚥下や発声)、副神経を介した運動を支配する運動中枢。嘔気と嘔吐の鑑別において重要な役割を果たす。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [運動系] 筋肉, 脳, 末梢神経, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
拮抗作用 (きっこうさよう) Antagonistic Action
一方が興奮した際にもう一方が抑制される、相反する作用。前庭系では、左右の半規管が互いに「押し合う(押し比べ)」ことで平衡感覚を保っている。一方が適切に抑制されなければ、ブレーキの効かない「綱引き」状態となり、眼球の異常運動(眼振)を招く。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [運動系] 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
筋緊張 (きんきんちょう)
安静時にも維持される筋肉の持続的な収縮状態。姿勢維持に必要であり、神経系によって調節される。 【図解】第9回講義ノート 図2:姿勢制御のメカニズム [運動系] 筋肉, 運動
交連性抑制 (こうれんせいよくせい) Commissural Inhibition
一方の前庭神経核からの興奮が、反対側(対側)の前庭神経核にある抑制性介在ニューロンを駆動させる機構。左の半規管が興奮した際、右核から「目を左へ動かそうとする信号」が出ないように直接ブロックをかける。この多重の制御により、激しい運動下でも視界がぶれない強固な安定性が担保される。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [運動系] 運動, 聴覚・前庭
視蓋脊髄路 (しがいせきずいろ)
中脳の上丘から脊髄に至る経路。視覚刺激に対する頭部や眼球の反射的な運動を制御する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 【図解】第18回講義ノート 図1:視蓋脊髄路と前庭脊髄路による頭部安定化 [運動系] 脳, 脊髄, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
姿勢反射 (しせいはんしゃ)
身体の位置や姿勢を維持・調整するための反射的な運動。前庭系、視覚系、体性感覚系からの情報を統合する。 【図解】第9回講義ノート 図2:姿勢制御のメカニズム [運動系] 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
上斜筋 (じょうしゃきん) Superior Oblique Muscle
外眼筋の一つで、眼球を内下方へ回転させる作用を持つ。後半規管からの信号により、反対側の前庭神経核を介して収縮する。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [運動系] 筋肉, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
錐体外路 (すいたいがいろ)
錐体路以外の運動制御経路の総称。姿勢維持、筋緊張の調節、不随意運動の制御に関与する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 【図解】第10回講義ノート 図1:運動制御の二重構造 [運動系] 筋肉, 脊髄, 運動
錐体路 (すいたいろ)
皮質脊髄路の別名。延髄の錐体を通過することからこの名がある。随意運動の主要な経路。 【図解】第8回講義ノート 図2:皮質脊髄路(錐体路)の経路 【図解】第10回講義ノート 図1:運動制御の二重構造 【図解】第12回講義ノート 図1:運動制御の階層構造 【図解】第22回講義ノート 図1:縦橋線維と橋核の構造 [運動系] 脳, 脊髄, 運動
赤核脊髄路 (せきかくせきずいろ)
中脳の赤核から脊髄に至る経路。四肢の屈筋運動の制御に関与する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 [運動系] 筋肉, 脳, 脊髄, 運動
前庭頸反射 (ぜんていけいはんしゃ) Vestibulocollic Reflex (VCR)
前庭系からの入力により、頸部の筋肉に直接的な反射を引き起こす機構。顔が左に回旋すると、左の水平半規管が発火し、右の頸部筋を興奮させ、左の頸部筋を抑制することで、顔を正面へと引き戻す防御反応を担う。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [運動系] 筋肉, 関節, 運動, 聴覚・前庭, 臨床検査
前庭脊髄路 (ぜんていせきずいろ)
前庭神経核から脊髄に至る経路。平衡感覚に基づく姿勢制御や眼球運動の調節に関与する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 【図解】第18回講義ノート 図1:視蓋脊髄路と前庭脊髄路による頭部安定化 [運動系] 脊髄, 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
相反神経支配 (そうはんしんけいしはい) Reciprocal Innervation
一方の筋肉を収縮させると同時に、拮抗筋を弛緩させる神経制御機構。前庭神経核内で、外転神経核への興奮性投射と抑制性投射の両方が制御され、眼球運動の完璧な同期が実現される。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [運動系] 筋肉, 末梢神経, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭
相反抑制 (そうはんよくせい) Reciprocal Inhibition
一方の筋肉が収縮する際に、拮抗筋が弛緩するように神経系が制御する機構。前庭系では、左右の半規管が相反するように機能し、一方が興奮した際にもう一方が抑制されることで、精密な運動制御を実現する。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [運動系] 筋肉, 運動, 聴覚・前庭
皮質脊髄路 (ひしつせきずいろ)
大脳皮質から脊髄に至る主要な運動経路。随意運動、特に巧緻運動の制御に重要な役割を果たす。 【図解】第8回講義ノート 図2:皮質脊髄路(錐体路)の経路 [運動系] 脳, 脊髄, 運動
病的反射 (びょうてきはんしゃ)
中枢神経系の障害を示す異常な反射。バビンスキー反射、ホフマン反射、トレブナー反射などが含まれる。 [運動系] 運動, 臨床検査
毛様体脊髄路 (もうようたいせきずいろ)
網様体から脊髄に至る経路。姿勢維持や筋緊張の調節に関与し、主に体幹や近位筋を制御する。 【図解】第9回講義ノート 図1:錐体外路の主要経路 [運動系] 筋肉, 脳, 脊髄, 運動