用語集

全7件の神経科学用語を収録しています。

眼振 (がんしん) Nystagmus
眼球が不随意に揺れ動く状態。前庭動眼反射(VOR)の安定化機構が破綻し、眼位の維持・注視が困難になった結果として発生する。視覚情報の80%以上を失う危機的な状況であり、脳はこれを空間認知の混乱、すなわち「めまい」として認識する。[第33回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学:水平半規管における相反抑制と三重の制御機構](/article/vestibular-system-horizontal-canal-reciprocal-inhibition)で詳しく解説されている。 [症状] 末梢神経, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
眼振 (がんしん)
眼球が不随意に律動的に動く現象。前庭系の障害や中枢神経系の異常により生じ、真の眩暈(めまい)を伴う場合が多い。水平性・垂直性・回旋性など方向により病変部位の推定が可能で、神経学的診断において重要な所見となる。【関連記事】第31回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学、第26回講義ノート:視運動性眼振のメカニズム。 【図解】第27回講義ノート 図1:視運動性眼振(OKN)の神経経路と二相性メカニズム 【図解】第27回講義ノート 図2:三叉神経(CN V)の眼神経枝と涙分泌反射のメカニズム [症状] 関節, 末梢神経, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 臨床検査
緊張性頭痛 (きんちょうせいずつう)
頭周囲の筋肉の疲労・酸素栄養枯渇によりTCAサイクルが停止し、ATP不足でアクチン・ミオシンの架橋がロックされた状態(頭重感)。拍動性頭痛の前段階。外呼吸・内呼吸の正常化によるATP産生回復が根本的な治療アプローチとなる。 [症状] 筋肉, 脳, 痛み, 治療・リハビリ
眩暈 (げんうん)
自分または周囲が回転しているように感じる感覚。前庭系の障害により生じる真の眩暈と、ふらつきや不安定感などの偽性眩暈を区別することが臨床的に重要。眼振を伴う場合は前庭神経系の機能不全を強く示唆する。【関連記事】第31回講義ノート:前庭神経系の臨床生理学では、チップリンクの損傷が眩暈の原因となるメカニズムを解説している。 [症状] 感覚, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 情動・心理
拍動性頭痛 (はくどうせいずつう)
緊張性頭痛の酸欠が限界に達し、動脈の酸素センサーが危機を感知して血管を大拡張させることで、血管壁の侵害受容器が引き伸ばされて生じるズキズキした頭痛。緊張性頭痛→ATP不足→筋肉ロック→酸欠限界→動脈大拡張という「頭痛ドミノ」の最終段階。 [症状] 筋肉, 痛み, 感覚, 血管・循環
耳鳴り (みみなり)
聴覚神経系が静止時に発火頻度を高めた状態。実際には外部から音が入っていないにもかかわらず、「キーン」「ジー」といった音が聞こえる現象。約90%のケースで何らかの難聴を伴う。 [症状] 聴覚・前庭
耳鳴り感 (みみなりかん)
実際には神経発火が起きていないにもかかわらず、耳が詰まったような違和感を覚える状態。プールで水が入ったような感じ、ボワンとこもる感覚として表現される。耳管の閉塞が原因であることが多い。 [症状] 感覚, 聴覚・前庭