用語集

全41件の神経科学用語を収録しています。

交感神経
交感神経(こうかんしんけい)は、自律神経系(じりつしんけいけい)の一部で、主に身体を「闘争か逃走(fight-or-flight)」の状態に準備させる役割を担っています。ストレスや危険を感じた際に活性化し、心拍数や血圧を上げ、瞳孔(どうこう)を広げ、筋肉への血流を増やすなど、緊急事態に対応するためのエネルギーを動員します。リラックス時や休息時に優位になる副交感神経(ふくこうかんしんけい)と対になって、身体のバランスを保っています。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経系] 筋肉, 運動, 自律神経, 血管・循環, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 情動・心理, 臨床検査
感覚
感覚(かんかく)とは、私たちが外界や自分の体の状態を認識するための基本的な情報収集の仕組みです。目(視覚)、耳(聴覚)、鼻(嗅覚)、舌(味覚)による特殊な感覚と、皮膚や筋肉、関節などから得られる触覚、痛覚、温度覚、位置覚などの体性感覚(たいせいかんかく)に分けられます。これらの情報は神経を通じて脳に送られ、私たちが世界を理解し、適切に行動するための土台となります。 【図解】第1回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路核のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第7回講義ノート 図2:ロンベルグ検査と姿勢制御 【図解】第8回講義ノート 図1:感覚―運動ループの仕組み 【図解】第13回講義ノート 図1:急性痛と慢性痛の違い 【図解】第13回講義ノート 図2:表在感覚の4つの主要受容器 【図解】第14回講義ノート 図1:感覚運動ループと自律神経の関係 【図解】第14回講義ノート 図2:T6(胸椎6番)を境界とした筋群の分布 【図解】第15回講義ノート 図1:しびれの二つのタイプ:知覚鈍麻と知覚異常 【図解】第15回講義ノート 図2:感覚検査における情報処理の滞り 【図解】第16回講義ノート 図1:脊髄の前処理機能と小脳への情報伝達 【図解】第16回講義ノート 図2:小脳と大脳基底核の協調:動と静のバランス 【図解】第18回講義ノート 図1:視蓋脊髄路と前庭脊髄路による頭部安定化 【図解】第19回講義ノート 図1:脊髄における情報統合と前処理 【図解】第21回講義ノート 図1:下降性調整経路の全体像 【図解】第23回講義ノート 図2:下降性疼痛抑制と暖気運転のメカニズム 【図解】第27回講義ノート 図2:三叉神経(CN V)の眼神経枝と涙分泌反射のメカニズム 【図解】第28回講義ノート 図1:三叉神経の硬膜枝と脳脊髄液(CSF)の力学 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経系] 筋肉, 関節, 脳, 脊髄, 末梢神経, 痛み, 感覚, 運動, 自律神経, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
延髄
延髄(えんずい)は、脳幹(のうかん)の最も下部に位置する重要な部分です。心臓の拍動や呼吸、血圧の調整といった、生命維持に不可欠な基本的な自律機能(じりつきのう)を司っています。また、嚥下(えんげ:飲み込むこと)や嘔吐(おうと)などの反射中枢(はんしゃちゅうすう)も含んでおり、大脳と脊髄(せきずい)をつなぐ神経伝達の通り道としての役割も担っています。 【図解】第1回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路核のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第18回講義ノート 図2:橋網様体と延髄網様体の相反する作用 【図解】第29回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路のコラム構造とオニオンスキン配置 [神経系] 内臓, 脳, 脊髄, 末梢神経, 運動, 自律神経, 血管・循環, 嚥下・発声, 臨床検査
感覚入力
感覚入力(かんかくにゅうりょく)とは、私たちの体が外界や体内から情報を受け取るプロセスのことです。目、耳、鼻、舌、皮膚などの感覚受容器(かんかくじゅようき)が光、音、におい、味、触覚、温度などの刺激を電気信号に変換し、神経(しんけい)を介して脳や脊髄(せきずい)に送られます。この情報が処理されることで、私たちは周囲の状況を認識し、適切に行動することができます。 【図解】第8回講義ノート 図1:感覚―運動ループの仕組み 【図解】第14回講義ノート 図1:感覚運動ループと自律神経の関係 【図解】第23回講義ノート 図2:下降性疼痛抑制と暖気運転のメカニズム 【図解】第27回講義ノート 図2:三叉神経(CN V)の眼神経枝と涙分泌反射のメカニズム 【図解】第28回講義ノート 図1:三叉神経の硬膜枝と脳脊髄液(CSF)の力学 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 [神経系] 脊髄, 末梢神経, 痛み, 感覚, 運動, 自律神経, 眼・視覚, 嚥下・発声, 臨床検査
副交感神経
副交感神経(ふくこうかんしんけい)は、自律神経(じりつしんけい)の一部で、「休息と消化」を司る神経系です。体がリラックスしている時に働き、心拍数を下げたり、血圧を安定させたり、消化活動を促進したりする役割があります。戦ったり逃げたりする時に働く交感神経(こうかんしんけい)とバランスを取りながら、体のエネルギーを温存し、回復させるために重要な働きをしています。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経系] 筋肉, 運動, 自律神経, 血管・循環, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
脳幹
脳幹(のうかん)は、大脳(たいのう)と脊髄(せきずい)をつなぐ、脳の土台のような重要な部分です。主に中脳(ちゅうのう)、橋(きょう)、延髄(えんずい)の三つの部分から成り立っています。呼吸や心拍、血圧の調整、意識の維持など、生命維持に不可欠な基本的な機能をコントロールしています。また、顔や目、舌などを動かすための神経(脳神経)の通り道や出発点でもあります。 【図解】第1回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路核のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第27回講義ノート 図1:視運動性眼振(OKN)の神経経路と二相性メカニズム 【図解】第29回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第31回講義ノート 図2:聴覚路の第7次ニューロン伝達と大脳皮質の左右性 [神経系] 筋肉, 脳, 脊髄, 末梢神経, 運動, 自律神経, 血管・循環, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
嚥下反射 (えんげはんしゃ)
食物や液体を口腔から咽頭、食道を経て胃に送り込む反射。舌、軟口蓋、咽頭、喉頭、食道の協調的な運動により成立する。嚥下時には口蓋帆張筋が収縮して耳管を開放し、中耳腔の圧力を調整する。嚥下障害(嚥下困難・誤嚥)がある患者では、耳管機能不全を併発することがある。 [生理学] 筋肉, 内臓, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
嚥下反射 (えんげはんしゃ)
唾を飲み込む反射。嚥下の都度、口蓋帆張筋が収縮して耳管が数秒間開放され、内外の気圧が調整される。口呼吸の患者では嚥下反射が不全になりやすく、慢性的な耳の詰まりを招く。 [神経系] 筋肉, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
延髄外側症候群 (えんずいがいそくしょうこうぐん)
ワレンベルグ症候群の別名。後下小脳動脈(PICA)または椎骨動脈の閉塞により延髄外側が梗塞する病態。同側の顔面感覚障害、対側の体幹・四肢の感覚障害、同側のホルネル症候群、小脳失調、嚥下障害などが生じる。三叉神経脊髄路核の障害により、オニオンスキン配置に基づく顔面の部分的な感覚障害が特徴的である。 【図解】第1回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路核のコラム構造とオニオンスキン配置 [臨床神経学] 脳, 脊髄, 末梢神経, 感覚, 運動, 自律神経, 血管・循環, 嚥下・発声
嘔気 (おうき) Nausea
「吐きそう」という感覚で、咽頭レベルの疑核の反応に留まる状態。嘔吐とは異なり、横隔膜や肋間筋までを動員しない。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [自律神経系] 筋肉, 感覚, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
オトガイ舌筋 (おとがいぜっきん) Genioglossus
舌を前方に突き出す運動を担う筋肉で、脳神経12番(舌下神経)に支配される。患者に舌を出してもらった際、どちらかに偏位していれば、それは対側の脳皮質の機能低下を疑うサインとなる。舌は脳の状態を映し出す「鏡」として、神経学的診察において極めて有用な指標である。 [解剖学] 筋肉, 末梢神経, 運動, 嚥下・発声
顎関節 (がくかんせつ)
下顎骨と側頭骨をつなぐ関節。顎の歪みや噛み締めにより顎関節の機能が障害されると、三叉神経の機能低下を引き起こし、口蓋帆張筋の働きが悪くなって耳管の開閉障害が生じる。 [解剖学] 筋肉, 関節, 末梢神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
下降性調整 (かこうせいちょうせい) Descending Modulation
脳から脊髄や末梢への下行性の神経制御。運動や感覚の調整に重要な役割を果たす。脳皮質の機能が低下すれば、下降性の調整能力が落ち、結果として末梢の筋肉は異常な緊張(トーン)を強いられる。舌の偏位は対側の脳皮質の機能低下を示唆し、「肩がこる」「手がしびれる」と訴える患者の背景に、脳の活性不足が隠れていないかを評価する重要な指標となる。 [臨床神経学] 筋肉, 脊髄, 感覚, 運動, 嚥下・発声
顔面神経 (がんめんしんけい)
第VII脳神経。顔面の表情筋を支配し、味覚や涙腺・唾液腺の分泌にも関与する。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第10回講義ノート 図2:中枢性と末梢性の顔面麻痺の違い 【図解】第30回講義ノート 図2:三叉・顔面神経による聴覚調整機構 [脳神経] 筋肉, 末梢神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
疑核 (ぎかく)
延髄に位置する運動核。孤束核からの入力を受けて、横隔膜や胃への出力を行い、実際の「嘔吐」を引き起こす。迷走神経系の過剰反応はパニック障害などの一因となる。 [神経系] 筋肉, 内臓, 脳, 末梢神経, 運動, 自律神経, 嚥下・発声
疑核 (ぎかく) Nucleus Ambiguus
脳幹下部に位置し、孤束核からの情報を得て、咽頭筋や喉頭筋(嚥下や発声)、副神経を介した運動を支配する運動中枢。嘔気と嘔吐の鑑別において重要な役割を果たす。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [運動系] 筋肉, 脳, 末梢神経, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
口呼吸 (くちこきゅう)
常に口が開いている呼吸様式。嚥下反射が不全になりやすく、耳管が適切に開放されないため、慢性的な耳の詰まりや中耳炎を繰り返す原因となる。 [神経系] 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
口蓋帆張筋 (こうがいはんちょうきん)
耳管の開放を司る筋肉。三叉神経下顎神経(V3)の内側翼突筋神経により支配され、嚥下時に収縮して耳管を開き、中耳腔の気圧を調整する。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [解剖学] 筋肉, 末梢神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
口蓋帆張筋 (こうがいはんちょうきん)
三叉神経が支配する筋肉で、嚥下時に収縮して耳管を開放し、中耳の内圧調整を行う。副交感神経性の耳神経節に近接しており、風邪などで機能不全を起こしやすい。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 末梢神経, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
口蓋帆張筋 (こうがいはんちょうきん)
軟口蓋の筋肉の一つで、三叉神経の運動枝である下顎神経(V3)の翼突筋神経によって支配される。嚥下や欠伸の際に収縮し、耳管を開放して中耳腔の圧力を調整する。この筋肉の機能不全は、耳管開放症や耳管狭窄症を引き起こす。英語名はtensor veli palatini。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [解剖学] 筋肉, 末梢神経, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
口蓋帆張筋 (こうがいはんちょうきん)
三叉神経(CN V)支配の筋。嚥下時に耳管を開放し、中耳の気圧を調整する。機能不全により耳管開放不全や閉塞感が生じる。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経系] 筋肉, 末梢神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
孤束核 (こそくかく) Nucleus Tractus Solitarius
脳幹下部に位置し、迷走神経からの胸腹部臓器、咽頭・喉頭の感覚(内側部)と味覚(外側部)の入力を受ける感覚中枢。疑核と連携して、嚥下や嘔吐などの反射を制御する。第34回講義ノート「垂直系前庭神経路の臨床解剖」で詳しく解説。 [自律神経系] 内臓, 脳, 末梢神経, 感覚, 運動, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
三叉神経 (さんさしんけい)
第V脳神経。顔面の感覚と咀嚼筋の運動を支配する。口蓋帆張筋を支配しているため、三叉神経の機能低下は耳管の開閉障害を引き起こし、耳鳴り感の原因となる。 [神経系] 筋肉, 末梢神経, 感覚, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
耳介側頭神経 (じかいそくとうしんけい)
三叉神経の第3枝(下顎神経)から分岐する感覚神経。耳下腺への分泌神経線維も含む。 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 末梢神経, 感覚, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
耳下腺 (じかせん)
唾液腺の一つで、耳の前下方に位置する。アミラーゼを含む唾液を分泌し、消化を助ける。 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
耳管 (じかん)
中耳腔と鼻咽腔を結ぶ管。通常は閉鎖しているが、嚥下時に口蓋帆張筋が収縮して開放され、中耳腔の気圧を調整する。 【図解】第1回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路核のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第30回講義ノート 図1:聴覚伝達路の多段階構造(第7次ニューロンまで) 【図解】第30回講義ノート 図2:三叉・顔面神経による聴覚調整機構 [解剖学] 筋肉, 脊髄, 末梢神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
耳管開放症 (じかんかいほうしょう)
耳管が常時開放している病態。通常、耳管は閉鎖しており、嚥下や欠伸の際に口蓋帆張筋の収縮により開放される。耳管開放症では、自分の呼吸音や声が耳に響く(自声強聴)、耳閉感、めまいなどの症状が生じる。体重減少、脱水、妊娠などが原因となることがある。 [臨床神経学] 筋肉, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
耳管狭窄症 (じかんきょうさくしょう)
耳管が十分に開放されず、中耳腔の圧力調整ができない病態。口蓋帆張筋の機能不全、耳管粘膜の浮腫、鼻咽腔の炎症などが原因となる。中耳腔に陰圧が生じて耳閉感や難聴が生じる。副交感神経優位では耳管粘膜が浮腫し、耳管狭窄を引き起こす可能性がある。 [臨床神経学] 筋肉, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
耳管閉塞 (じかんへいそく)
耳管が開放されず、中耳の内圧と外気圧が同期できない状態。口蓋帆張筋の機能不全や副交感神経過剰で生じ、耳の詰まり感を引き起こす。 [臨床神経学] 筋肉, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
耳神経節 (じしんけいせつ)
副交感神経節の一つで、口蓋帆張筋に近接・経由する。涙腺や唾液腺の分泌調整にも関与し、代謝低下時に機能不全を起こす。 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 運動, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
耳神経節 (じしんけいせつ)
舌咽神経からの副交感神経線維がシナプスを形成する神経節。耳下腺への分泌神経を中継する。 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 末梢神経, 運動, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
耳閉感 (じへいかん)
耳が詰まった感じがする症状。耳管狭窄症の特徴的な症状であり、中耳腔の圧力が外気圧と均衡しないため、鼓膜が内側に引っ張られて生じる。鼻咽腔の炎症、副交感神経優位による耳管粘膜の浮腫、口蓋帆張筋の機能不全などが原因となる。 [臨床神経学] 筋肉, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
上丘 (じょうきゅう)
中脳に位置する視覚情報の中継核。視覚刺激を受けて孤束核へ投射し、迷走神経系を介した情動反射(吐き気、嘔吐)を引き起こす。 [神経系] 脳, 末梢神経, 運動, 自律神経, 眼・視覚, 嚥下・発声, 情動・心理, 臨床検査
舌咽神経 (ぜついんしんけい)
第9脳神経(CN IX)。舌の後方3分の1の味覚、咽頭の感覚、耳下腺への副交感神経線維を含む。 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 末梢神経, 感覚, 運動, 自律神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 臨床検査
舌下神経 (ぜっかしんけい) Hypoglossal Nerve (CN XII)
第十二脳神経。延髄から出て、舌の運動を司る。舌下神経麻痺では舌が麻痺側に偏位し、呂律が回らなくなる。動眼神経・滑車神経・外転神経と発生学的な相同性を持つため、眼球運動と舌の動きを連動させるリハビリテーションが有効である。 [脳神経] 脳, 末梢神経, 運動, 眼・視覚, 嚥下・発声, 治療・リハビリ
相同性 (そうどうせい) Homology
発生学的に同じ起源を持つ構造や神経核が、機能的にも連動しやすい性質。脳幹を縦に走る動眼神経・滑車神経・外転神経・舌下神経の核は相同関係にあり、一つの神経が発火すると仲間も連動して発火しやすい。臨床では、舌の動きが悪い患者に眼球運動を併用させることで、脳幹全体を再起動(リプログラミング)させるリハビリテーションに応用される。 【図解】第24回講義ノート 図1:外眼筋の単独作用と眼位 【図解】第24回講義ノート 図2:嗅覚経路と辺縁系:感情と痛みの交差点 【図解】第30回講義ノート 図2:三叉・顔面神経による聴覚調整機構 [神経学] 筋肉, 脳, 末梢神経, 痛み, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 情動・心理, 治療・リハビリ
内側翼突筋神経 (ないそくよくとつきんしんけい)
三叉神経下顎神経(V3)から分岐し、口蓋帆張筋と鼓膜張筋を支配する神経。耳管の開放機能に重要な役割を果たす。 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [神経解剖学] 筋肉, 末梢神経, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
分泌 (ぶんぴつ) Secretion
腺組織から特定の物質(涙、唾液、ホルモンなど)を産生・放出する生理機能。受容器が「乾き」などの刺激を察知して初めて反射として機能する。分泌機能はミトコンドリアでのATP産生に依存するため、エネルギー代謝の状態が直接影響する。 【図解】第1回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 【図解】第27回講義ノート 図2:三叉神経(CN V)の眼神経枝と涙分泌反射のメカニズム 【図解】第28回講義ノート 図2:耳下腺アミラーゼ分泌と咀嚼反射の神経経路 [生理学] 筋肉, 末梢神経, 痛み, 感覚, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 内分泌, 臨床検査
偏位 (へんい) Deviation
正常な位置や方向から外れること。神経学的診察では、舌を出してもらった際の偏位が重要な指標となる。舌がどちらかに偏位していれば、それは対側の脳皮質の機能低下を疑うサインとなる。皮質の機能が低下すれば、下降性の調整能力が落ち、結果として末梢の筋肉は異常な緊張(トーン)を強いられる。 [生理学] 筋肉, 嚥下・発声
翼突筋神経 (よくとつきんしんけい)
三叉神経の運動枝である下顎神経(V3)から分岐する神経。咀嚼筋(内側翼突筋、外側翼突筋)と口蓋帆張筋を支配する。口蓋帆張筋の支配により、耳管の開閉機能に関与する。この神経の障害により、咀嚼障害や耳管機能不全が生じる可能性がある。 【図解】第29回講義ノート 図2:耳管開放と口蓋帆張筋の神経経路 [解剖学] 筋肉, 末梢神経, 運動, 聴覚・前庭, 嚥下・発声
ワレンベルグ症候群 (われんべるぐしょうこうぐん)
延髄外側症候群とも呼ばれる、後下小脳動脈(PICA)または椎骨動脈の閉塞により延髄外側が梗塞する病態。同側の顔面感覚障害(三叉神経脊髄路核の障害)、対側の体幹・四肢の感覚障害(脊髄視床路の障害)、同側のホルネル症候群、小脳失調、嚥下障害などが生じる。オニオンスキン配置により、顔面の部分的な感覚障害が特徴的である。 【図解】第1回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路核のコラム構造とオニオンスキン配置 【図解】第29回講義ノート 図1:三叉神経脊髄路のコラム構造とオニオンスキン配置 [臨床神経学] 脳, 脊髄, 末梢神経, 感覚, 運動, 自律神経, 血管・循環, 嚥下・発声