用語集
全14件の神経科学用語を収録しています。
- エピソード記憶
- 特定の時間と場所に関連した個人的な経験の記憶。扁桃体の活動性が低い場合、危険な経験から学ぶまでに通常より長時間を要する。 [神経学] 脳, 情動・心理
- 異常感覚 (いじょうかんかく) Paresthesia
- 外的刺激なしに生じる異常な感覚。ピリピリ感、チクチク感、灼熱感などを含む。一般的に「しびれ」と表現されることが多い。 [神経学] 感覚
- 眼瞼下垂 (がんけんかすい)
- 上眼瞼が正常な位置より下がり、瞳孔を覆ってしまう状態。動眼神経麻痺による上眼瞼挙筋の機能低下や、加齢による腱膜の弛緩が原因となる。 [神経学] 筋肉, 末梢神経, 自律神経, 眼・視覚
- 眼底反射 (がんていはんしゃ)
- ペンライトの光が網膜に当たり、中心窩付近から跳ね返ってくる反射光。Red reflexとも呼ばれ、潜在的な斜位の評価に有効。 【図解】第25回講義ノート 図1: 【図解】第25回講義ノート 図2: [神経学] 運動, 眼・視覚, 臨床検査
- 共同中止 (きょうどうちゅうし)
- 両眼が協調して同じ対象を正確に見つめる状態。外眼筋の精密な神経制御により、両眼の視線が一点に収束する。 [神経学] 筋肉, 運動, 眼・視覚
- 散瞳 (さんどう)
- 瞳孔が拡大した状態。動眼神経の副交感神経成分が障害されると、瞳孔括約筋が機能せず散瞳が持続する。 [神経学] 筋肉, 末梢神経, 自律神経, 眼・視覚
- 斜位 (しゃい)
- 両眼の視軸が平行でなく、わずかにズレている状態。潜在的な眼位異常で、通常は融像により代償されているが、疲労時に複視として現れることがある。 【図解】第25回講義ノート 図1: 【図解】第25回講義ノート 図2: [神経学] 眼・視覚
- 斜視 (しゃし)
- 両眼の視軸が一致せず、一方の眼が正面を向いているときに他方の眼が別の方向を向いている状態。内斜視・外斜視・上斜視・下斜視に分類される。 [神経学] 眼・視覚
- 相同性 (そうどうせい) Homology
- 発生学的に同じ起源を持つ構造や神経核が、機能的にも連動しやすい性質。脳幹を縦に走る動眼神経・滑車神経・外転神経・舌下神経の核は相同関係にあり、一つの神経が発火すると仲間も連動して発火しやすい。臨床では、舌の動きが悪い患者に眼球運動を併用させることで、脳幹全体を再起動(リプログラミング)させるリハビリテーションに応用される。 【図解】第24回講義ノート 図1:外眼筋の単独作用と眼位 【図解】第24回講義ノート 図2:嗅覚経路と辺縁系:感情と痛みの交差点 【図解】第30回講義ノート 図2:三叉・顔面神経による聴覚調整機構 [神経学] 筋肉, 脳, 末梢神経, 痛み, 運動, 眼・視覚, 聴覚・前庭, 嚥下・発声, 情動・心理, 治療・リハビリ
- 対光反射 (たいこうはんしゃ)
- 光刺激に対して瞳孔が収縮する反射。視神経→中脳→動眼神経(副交感神経)の経路で伝達され、脳幹機能の評価に用いられる。 [神経学] 筋肉, 脳, 末梢神経, 運動, 自律神経, 眼・視覚, 臨床検査
- 代償性斜頸 (だいしょうせいしゃけい)
- 眼球運動の異常(特に回旋エラー)を補正するために、頭部を傾ける適応反応。滑車神経麻痺で健側へ頭を傾けることが典型的。 [神経学] 関節, 末梢神経, 運動, 眼・視覚
- ノセボ (のせぼ)
- 負の暗示・医療者への不信感・恐怖によって不快情動が惹起され、痛みの増悪やめまい・嘔吐が引き起こされる現象。プラシーボの反対概念。扁桃体→腕傍核(PBN)経路を介して痛みを増悪させる。 [神経学] 脳, 痛み, 聴覚・前庭, 情動・心理
- プラシーボ (ぷらしーぼ)
- 治療作用のない物質(疑似薬)を投与しても良好な結果が出る現象。語源はラテン語「私は主を喜ばせる」。現代神経科学では、脳の期待感・条件付けが側坐核→PAG→内因性オピオイド系を駆動することで本物の鎮痛が生じると解明されている。 [神経学] 脳, 痛み, 治療・リハビリ
- 偏位 (へんい)
- 正常な位置からズレること。眼球運動においては、麻痺や機能低下により眼球が特定の方向へ固定されてしまう状態を指す。 [神経学] 運動, 眼・視覚